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ヒップホップバンド、韻シストのラッパーとして1998年から活動をスタートしたBASI。現在ではソロ活動も積極的に展開し、2018年にリリースした「愛のままにfeat.唾奇」のヒットによって、さらなる知名度を獲得。そして、他アーティストのプロデュースをもこなしている。そんな彼が、PUMA SUEDEを着用してくれた。20年以上のキャリアを誇る、自身の音楽活動と重ね合わせながら、PUMA SUEDEの魅力を紐解いていく。

 

PUMA SUEDEには
いろんなカルチャーがある

—今年、自身のレーベル「BASIC MUSIC」が設立10周年ですね。

BASI:そうですね。コロナをきっかけに振り返ってみたんですけど、8年目くらいまでが前半って考えていて、その時は夢中になって音楽を作り続けてきました。毎年なにかアクションを起こそうとか、とにかく走り続けていて。後半となる残りの2年は、アルバム『切愛』の製作と完成があって、ギリギリひとつの到達点に達した感覚。自分で納得できるアルバムを作ることができました。

—「愛のままにfeat.唾奇」が収録されているアルバムですね。

BASI:点数を自分でつけさせてもらうなら、99点。レーベル設立10周年を目前に、その点数を自分で付けられる作品を作れて達成感がありました。いつもアルバムをリリースすると、あとからもう少しこうしたかったって反省するもんなんですけど、『切愛』に関してはそれが一切ない。100点って言いたい気持ちもありますけど、まだ成長できるから、99点です。でも満点に限りなく近い、クラシックと呼べる作品ができました。前半8年は、ああでもない、こうでもないって試行錯誤して改善を繰り返して、9年目以降はもっと充実していて。噛み締めながら歩んで来られました。

—11年目となる今年、新たなフェーズに向けて何か動いていたり?

BASI:まだ具体的には動いていませんが、頭の中にはこういう作品を世に残したい、こういう人たちに手伝っていただきたいって青写真は描いています。

—前半となる8年間のように、インプットしているタイミングかもしれないですね。

BASI:そうですね。あと毎月のように客演に声をかけていただいているので、リリックを書く時間、レコーディングの時間、完成したらライブをする時間、っておかげさまでスケジュールが埋まっていて、ありがたいことに自分の作品に注力する時間がない状況です。でも、時間がないと言ってもイメージは無限にできるじゃないですか。そこはずっと頭の中で動いている状態です。

—BASIさんにとって、クラシックとはどういうものでしょう? 自由に定義していただきたいです。

BASI:極論を言えば、止めない、辞めないってことですかね。続けることが大事ですけど、逆の発想で、止めない、辞めない。モノ作っていったり表現したりしていると、長くやればやるほど、大きな壁にぶつかることもあるし、挫折だってする。そこで止めない、辞めない。

—それがBASIさんにとってのクラシックで、絶対的な考え方なんですね。

BASI:もうダメかもしれないと感じた瞬間こそ、止めずに途切れず繋ぐことでいいものが生まれるのかなと思っています。

—PUMAにとってのクラシックモデルのひとつに、PUMA SUEDEがあります。どんな印象ですか

BASI:SUEDEは高校の時に履いていました。ずっと変わらないし、ブレていない。みんなが疑問を抱くようなことはしていないと思います。でも絶妙なアップデートは施されていますよね。これまでのSUEDEの歴史の中で、ブランド側もいろいろと考えているはず。でも、PUMA SUEDEはこうだから、っていう強さを感じます。

—今回ご着用いただいたのは、PUMA SUEDE VTG。当時のディテールを踏襲しながら、現代的な技術で作り上げています。

BASI:古いけど新しいってことですね。PUMA SUEDE自体に芯があって、履いている人たちがストーリーを作っていますよね。だからPUMA SUEDEは変わる必要がないっていうか。いろんなカルチャーがあるから好きなんですよ。

—カルチャー色が強いのもPUMA SUEDEの魅力ですね。

BASI:Beastie Boysとか履いてましたよね。昔、雑誌でMCAが「ワンサイズ大きめで履くのがクールなんだ」って答えているのを読んで、真似していたの思い出しました(笑)。

 

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音楽を続けること
それだけが変わらない

— BASIさんは昔から変わっていないことってありますか?

BASI:自分は音楽しかやってきていないので、ステージに立つとか、世にない音楽を作るとか、音楽に関連したことは途切れず続けていくし、俯瞰して自分を見ても続けるだろうって言い切れます。音楽を続けることは変わらないし、変わることもないと思います。

—音楽作りの中でも、変わっていないことは?

BASI:23年音楽をやってきて、楽器を触る時間はあったんですけど、それをやらずにリリックとラップに費やしていました。それは音楽を始めてから今日まで変わっていないですね。音楽の幅を広げるチャンスはたくさんありましたけど、それをやっていたら今に至っていなかったかも。ひとつに特化したからこそ、ここまで来れたと思っています。

— 昔の自分の曲を聴き直すのは、どんなタイミングですか?

BASI:いや、古くなればなるほど自分の曲を聴かないんです。恥ずかしいっていうか、「どこに力入れてんねん、もっといい言い回しあるやろ!」って思っちゃう(笑)。

— 歌詞を書き続けて進化しているからこそ、昔の自分に対する気づきが生まれているのかもしれないですね。

BASI:そうですね。ひとりでいても、恥ずかしくて聴けないです(笑)。

— PUMA SUEDEも、基本デザインは変わりませんが、ディテールなどが進化しているから、BASIさんと似ている部分があるかもしれませんね。

BASI:変わらないからこそ、変われる部分もありますよね。

— リリックを書く上でのインスピレーションってありますか?

BASI:思い出から着想を得ることが多いです。あの時あいつ、あんなこと言ってたな、ため息混じりにこんなことをボヤいていたな、あの時楽しかったなって、断片的に思い出していて。意識して記憶しようとしていないのに焼き付いている思い出が歌詞になることが多いですね。

—記憶を具現化してストーリーにする、と。

BASI:言葉ひとつから絵を広げたいんです。“芝生と空”って単語を聴いたら、公園をイメージするような。言葉だけで景色を想像できるとリスナーさんと繋がっている感じがするんです。そこが音楽の楽しいところで、興奮するところ。リアリティがないのは嫌なので、一番作りやすいのが記憶から辿っていくことですね。今年は『切愛』とは違った形で、満足できる曲を作りたいと思っています。